重度障害者の在宅就労における問題について取材を受けました

12月9日付の毎日新聞西日本版に重度障害者の在宅就労におけるヘルパー利用の問題について取り上げていただきました。

重度障害者就労の壁 経済活動中に支援受けられず 「仕組み整備、国の責任」 | 毎日新聞
 中央省庁や自治体で障害者を採用する際に「介護者なしで業務遂行が可能」という不適切な応募資格があった問題で、見直す動きが出ている。しかし、介護者が認められても、現行の公的な障害福祉サービスは勤務中に受けることができず、重度障害者の就労で大きなハードルとなる。専門家は「国は勤務中の介助の仕組みを整備す

私が取材を受けたのは先月でしたが、問題について詳しく書いていただきこのことについて知ってもらえる良い機会だったと思います。

そこで今回は私が就労目指すのに何が問題になっているのかということについて書いてみようと思います。

退院後からの流れ

リハビリ病院を退院して自宅に戻った時には私には所属先がない状態でした。

というのも受傷したのが高校3年生の10月で、卒業単位が足りていたのでそのまま卒業することになりました。

1年留年して復学する案もありましたが、やはりみんなと一緒に卒業したかったので卒業を選びました。入院期間が1年半だったので結果的に卒業しておいてよかったのかなと思います。

次のステップとして大学進学を考えましたが退院後1年は特に何もしていませんでした。

両親の勧めもあり2007年に通信制の放送大学に入学。自分はあくまで受験を受けて入りたいと言う思いだったので最初はあまり乗り気ではなかったです。

「どうしてもセンター入試は一度受けておきたい」との思いで2009年にセンター試験を代筆受験で受けました。

結果は惨敗でしたが、気持ちに踏ん切りがついたのでその後は放送大学の単位をコツコツと取得して無事卒業することができました。

 

就労に向けて準備開始

大学を卒業したものの私には就労に経験は全くありませんし、まずある程度のパソコンスキルを上げることを考えました。

職業訓練校へ通うことも考えましたが、訓練校への行き帰りを一人でできることはありません。継続的な外出になるのでヘルパーもおそらく利用できないでしょう。

そこで在宅で訓練を受ける方法はならできるかもしれないと思い、Eラーニングでの訓練受講を考え、ハローワークに相談しました。

訓練校も音声入力でパソコンを操作する人は初めてだったので受け入れるかどうか迷ったそうですが、私の熱意にこたえてくれて受講することを認めてくれました。

結局1年かけてWord・Excelの勉強とホームページ制作について学ぶ事が出来ました。

 

いよいよ就職活動という時に問題が発生

就職訓練も終了していよいよ就職活動に入ろうとしました。

まずはハローワークで相談してみると、在宅就労の会社自体が少なく就労経験が全くない私にはハードルが高いだろうということでした。

そのため「まずは就業継続支援事業所に行ってみてはどうか」とのことで障害者就労推進センターを紹介してもらい、相談に行きました。

そこで就業継続支援事業者についての説明や在宅で利用できる事業所があることも教えてもらい、一度見学に行くことになりました。

ところがここで大きな問題が発生します。

私が利用しようとした就労継続支援事業所は福祉サービスの一つになります。

そのためヘルパーを利用しながら在宅で作業するとサービスの併給になってしまい認められません。

私の場合車いすに座っていることはできても一人ではトイレや姿勢を変えたりはできないのであまりにもリスクが大きすぎます。

結局この問題が壁となり、就労をあきらめざるを得ない状態です。

 

自己負担では就労できるけれど…

仕事をするために自費でヘルパーを雇うことはもちろん可能です。

しかしヘルパー費用をまかなえるだけの収入があれば良いのですが、そうでない場合は働けば働くほど出費がかさんで結局「働かない方がまし」ということになってしまいます。

今は福祉サービスを受けて生活することができていますが、これからもっと高齢化する時代に今の福祉制度がいつまでも続くという保証もありませんし、できるならば補助になるべく頼らないで生活したいです。

自分のヘルパー費用をまかなえるだけの収入が得られるかというと恐らく難しいでしょう。

それでも多少の収入があれば納税することが可能で、何もしないよりは国の財政にはプラスになるはずです。

すぐには制度が変わるとは思っていませんが、いつか就労できるようになれば良いなと願っています。

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