神戸市内の鉄道各社の交通円滑化等取組計画書を見てみる

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みなさんは「交通円滑化等取組計画書」というものを知っていますか ?実は私もつい最近そのようなものがあることを知りました。これは交通バリアフリー法により各交通事業者が行う取り組みの計画だそうです。鉄道やバスのホームページを見ると計画書を見ることができます。駅や車両のバリアフリー化計画のほかにも細かい事まで載っているので見てみると面白いですよ。今回は神戸を中心とした鉄道各社の取り組みについて見ていきたいと思います。

調べてみた鉄道事業者

全国の鉄道事業者を調べてみるとなるとあまりにも量が多いので、今回は神戸市内を通る鉄道事業者について調べてみました。阪神・阪急・JR・山陽・神戸電鉄・神戸市・神戸新交通の合計7社が調べる対象です。以下に各事業者の取組計画書のリンクを掲載しています。

阪神電車 https://rail.hanshin.co.jp/service/pdf/barrierfree_keikaku_2019.pdf

阪急電車 www.hankyu.co.jp/files/upload/Barrierfree/bf19-1.pdf

神戸電鉄 https://www.shintetsu.co.jp/railway/barrier_free/img/19_plan.pdf

山陽電車 http://www.sanyo-railway.co.jp/company/pdf/idotouenkatsuka2019.pdf

JR西日本 https://www.westjr.co.jp/company/action/service/universal_design/pdf/barrierfree.pdf

神戸市交通局 https://www.city.kobe.lg.jp/a65755/kurashi/access/kotsukyoku/subway/barrierfree/202001keikaku.html

各事業者の取り組み計画

ここからは各事業者の取り組み計画について、神戸市を中心に見ていきましょう。

阪神電車

阪神は全46駅中43駅がバリアフリー化整備の対象で、その内の 2駅(西元町、大開)が未整備です。 未整備駅の西元町駅については今年度末までに東口にエレベーター、多機能トイレ等の整備が完了する予定です。先日ハーバーランドからの帰りに地上にエレベーターができているのを確認しました。西元町駅は地下駅で設置スペースに限りがあるため、下りホームから改札へのエレベーターは地上へのエレベーターと同じ改札内外切り替え式のエレベーターを導入するそうです。利用者が多いと「ホームに行きたいけど、改札外の人が利用していて待つ必要がある」というケースもあるかもしれません。一方、大開駅については 2021年度末までにエレベーター等の整備を完了する予定です。こちらは改札内と改札外のそれぞれにエレベーターができるようです。
また、来年度内に大阪梅田駅1番ホームと神戸三宮駅1・3番ホームにホームドアを設置する予定で、2022年度までには大阪梅田駅の残りのホームにも設置されます。

阪急電車

神戸市周辺の阪急電車の駅でバリアフリー未整備の駅は春日野道駅と花隈駅の2つです。ホームが狭く現状では整備が難しい春日野道駅はまだ具体的な計画は立っていませんが、花隈駅については今年度末の完了をめどに整備が進められています。こちらも JRの高架と道路横な建物との狭い空間に駅があり、なかなか整備が進まずにいました。下りホームからは一度線路下の通路で上りホームに移動し、そこから改札口に上がるという独特な構造になっていて、移動が大変でした。今回の整備で下りホームから地下通路までのエレベーターと地下通路~上りホーム~改札口を結ぶエレベーターを設置することになっています。改札口近くには多機能トイレも設置されます。
春日野道駅についても「具体的な整備計画についての立案を経て、現在は整備スキームの整備等に関し、関係行政機関と協議を重ねている。」とあるので、ある程度は整備への準備が進んでいるのではないかと思います。
また、2021年春までに阪急神戸三宮駅にホームドアが整備される予定です。

神戸電鉄

バリアフリー化の遅れている神戸電鉄でも、少しずつではありますが整備が進んできています。
現在工事が進んでいる長田駅は今年度末をめどにエレベーターとスロープ、トイレ改修と多機能トイレの整備が行われます。また来年度末までの予定でホームをかさ上げして段差を解消します。
花山駅と大池駅にはスロープを設置する予定です。大池駅については下りホームにも改札を設け、構内踏切を廃止します。大池駅に新設される改札口には多機能トイレも整備されます。
道場南口は既存のスロープがバリアフリー基準に満たしていないため、基準を満たすスロープになるよう改修を行います。

山陽電車

こちらもバリアフリー化が遅れている山陽電車ですが、駅のバリアフリー化の予定は大塩駅と林崎松江海岸駅の 2駅で神戸市内では特に予定はありません。個人的には東須磨、須磨、霞ヶ丘あたりが整備されるといいのになあと思いますが、利用者数がそれほど多くないので実現はまだ先のようです。バスやJRとの乗り換えができる須磨駅には早く整備してほしいのですが…。

JR西日本

神戸市周辺のJR駅ではバリアフリー化は完了しているので、ホームドアの設置が予定に入っています。三ノ宮駅 (2、3番乗り場)と明石駅(3、4番乗り場)に整備される予定です。神戸駅でも工事が行われていたと思いますが、こちらには掲載されていませんね。また新型車両の導入が予定されているようです。

神戸市交通局

駅のバリアフリー化はすでに完了している市営地下鉄ですが、令和5年度完了予定で山手線の全駅にホームドアを整備する予定です。新型車両への置き換えも引き続き進められます。
駅の改修については三宮駅の東西改札口を結ぶ通路を来年度に設置。地下鉄長田駅のエレベーターも9人乗りから 11人乗りへと改修します。エレベーターが大きくなるのは電動車いすユーザー的にはとてもありがたいです。また湊川公園駅西改札口~神鉄湊川駅~地上へのエレベーターを令和4年度末までに整備する予定です。現在は乗り換えにいったん地上に出て、横断歩道を2回にわたる必要があったので、エレベーターができると乗り換えがだいぶ楽になると思います。

さらなるバリアフリー化に期待

ここまで各事業者のバリアフリー化計画について見て来ましたが、2000年代初頭から考えるとずいぶんバリアフリー化が進んできたなという思います。都市部の駅ではエレベーターのある駅が当たり前のようになり、車いすのみならずベビーカーや高齢者の方にも使いやすくなっています。
ハード面の整備はある程度は進みましたが、ソフト面についてはまだまだ課題が多いのも実情です。例えば電車に乗るためにスロープ介助を頼んでも、なかなか手配ができずに20分近く待つこともしばしば。切符の購入についても JRの場合は ICカードがありませんし、特急券の予約も車いす席の場合はネットでは申し込めないので電話で予約するか窓口に行く必要があります。近鉄特急がインターネットでの車いす席の予約にこの春から対応するというニュースもあったので、JRでもそのような取り組みが行われることを期待しています。

近畿日本鉄道|インターネットで車いす席の特急券を購入できるようになります

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