クチマウスを使用してみて

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私は頸髄損傷で上肢に障害があるため、パソコン操作はWindows音声認識を使用しています。

このWindows音声認識Windowsのコントロールパネルの中にもともと入っているフリーソフトで、ある程度操作に慣れるとWordの文章入力やインターネット検索がスムーズに行えて大変便利なツールになります。

ドラゴンスピーチやアミボイスなどの有料ソフトに比べると語彙数や認識率は劣りますが、それでも十分に使えます(マイクの性能によっても認識精度がだいぶ変わります)。

ただ長時間使用するとソフトが固まったりすることもあり、そんなってしまうと誰かに再起動して貰ったりする必要がありました。

頸髄損傷者のパソコン操作としてマウススティックを利用する方法もありますが、私の場合は前歯がブリッジなので、前歯に負荷のかかるマウススティックはできれば避けたいです。

先月以前から気になっていたトクソー技研株式会社の「クチマウス」のデモ機を借りることができたので、実際に利用してみた感想を書きたいと思います。

 

「クチマウス」とは上肢障害のある人向けの特殊なマウスで、口やあごのわずかな動きでジョイスティックを動かしてマウス操作を行います。

目的のポイントまでマウスカーソルを動かして本体中央にある赤いボタンを押しこむとクリック操作になります。

なお、右クリック操作はコントローラーに外部スイッチを接続する必要があります。

 

クチマウスの優れているポイントは「外部電源が必要ない」ところです。

視線入力など無線を使用する機器の場合は電池式の場合がほとんどで、数時間連続して使用するとすぐに電池が切れて充電する必要が出てしまいます。

1日のパソコン利用時間が長い私にとっては電池の残りを気にせずに済むのは有難いです。めど

 

もう一つの長所として「ソフトウエアではない」という点があります。

音声認識ソフトもそうですが、ソフトウエアを使っている場合に起こる問題としてソフトが動かなくなるトラブルがあります。

よくある事例としては何かのソフトをインストールする場合の「ユーザーアカウント制御」画面があります。

セキュリティーのレベルを下げれば使用に問題はないのですが、音声認識ソフトが誤認識する恐れもあるので個人的にはセキュリティレベルは下げたくないです。

クチマウスはマウスなのでそのような影響を受けることなく使用することができます。

 

逆に今一つの点として「単体では右クリックができない」ことが挙げられます。

外部スイッチを接続すれば右クリックも利用できますが、パソコンの周りがごちゃごちゃしてしまいます。

ただこの問題はパソコンの設定を変えるだけで解決できると思います。

また文章の入力は音声認識ソフトの方が圧倒的に速いのでクチマウスだけで文字入力を行うことは非現実的です。

主な操作は音声認識ソフトで行い、クチマウスは音声認識ソフトが使えない時など補助的な部分に使用すると良いと思いました。

 

今回約2週間クチマウスを借りてみて感じたのは「誰かにいちいち手伝ってもらわなくてもよいのは気分的に楽だ」ということです。

別に誰かに見られると困るようなページを見ているわけではありませんが、音声認識ソフトだと何をしているのかすべて他人に聞こえてしまうのでどうしても気を使っていました。

また、音声認識ソフトが固まったりして再起動する必要がいる場合にも誰かに操作してもらうまで何もすることができずにいました。

これらのストレスかなくなるのはかなり大きいと思います。

 

約2週間使用してみてデモ機は返却しましたが、やはりクチマウスはある方が便利だなと感じます。

多少のコストはかかっても購入してもよい商品だと思いました。

これから導入に向けて準備をしていこうと思います。

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